高等部2年6組の社会科の授業では、会津地域の歴史や、会津地域で発展してきた工芸品や飲食物を調べる活動を通して経済活動を知ることをねらいとして「仕事と生活~会津のものづくりの歴史と流通~」という単元で学習を進めています。
先日、遠隔観覧で福島県立博物館の企画展を見ましたが、12月10日はゲストティーチャーである福島県立博物館学芸員の小林めぐみ先生、西尾祥子先生をお招きして「会津の漆」に注目した授業を行いました。
会津の大塚山古墳から漆がついた副葬品が発見され、古代から会津の人々の暮らしと漆は密接に関係していたこと、会津藩の歴代藩主たちが「漆の木は宝の木」と大切にしてきたこと、第二次世界大戦で敗戦国となった日本が戦後復興するために会津漆器が一役買っていたこと…。教科書では学ぶことができない内容をたくさんうかがい、また、博物館収蔵の第二次世界大戦後アメリカで人気を集めた貴重な会津漆器を実際に触らせていただきました。生徒たちは以前、美術科の授業で会津漆を使用した豆皿つくりにも取り組んでおり、会津の漆、会津漆器をより身近に感じることができたようです。
福島県立博物館学芸員の小林めぐみ先生、西尾祥子先生のご協力に感謝いたします。
~生徒たちの感想です(一部抜粋)~
★漆は縄文時代から続いていて会津に多いことがびっくりしました。博物館から貴重なものをもってきてくれて、触ることができたのでいい経験になりました。
★以前取り組んだ、豆皿作りが楽しかったことを思い出しました。
★戦争が終わったころに、漆器を外国に輸出して資金を集めていたことが分かりました。
★前回リモートで見た漆器を実際に見て触ったら、重くてすごく綺麗な絵が描かれていて、その絵に引きずり込まれそうでした。
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高等部サービス班では、接客業務の様子を見学すること、実際に接客業務に携わっている本校の卒業生に話を聞くこと、収集した情報を今後のサービス班での活動や自分の進路選択に活かすことを目的とし、【ベーカリー&カフェ コパン】、【CAFE &DELI MARC 】の皆さまのご協力のもと、先輩の話を聞く会を行いました。
「仕事をしていてやりがいを感じるときはどんなときですか?」、「進路が決まらず焦っているとき、先輩方はどのように過ごしていましたか?」、「学生時代と社会人のいま、心境のちがいはありますか?」など約30の質問を事前に準備した生徒たちは、緊張した面持ちで先輩方に質問をしました。先輩方は一つ一つ丁寧に答えてくださいました。先輩方からのお話のなかで生徒たちの心に特に強く響いたのは、「お客様を第一に考えること」「お金をいただいて仕事をすることに自覚をもってほしい」という言葉だったそうです。先輩方からの熱いメッセージを受け取って、サービス班では今後も「よりよいサービスとは」をみんなで考えながら学習に取り組んでいきたいと思います。
コパンの皆さま、MARC の皆さま、お忙しいなかご協力いただき、ありがとうございました。
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高等部1年の総合的な探究の時間は、「会津を知ろう~私たちが住む地域について~」(工芸品・食文化・歴史・建造物について)をテーマとして学習を進めています。
11月29日(金)、みぞれや冷たい雨が降る中ではありましたが、それぞれの活動班に分かれて、会津若松市内でインタビューや施設見学、絵付け体験をしてくることができました。
校外学習にあたって見学・昼食先であった、鶴ヶ城郷土博物館・アカベコランド・小澤蝋燭店・馬肉の鈴静・満田屋・鶴ヶ城会館・会津幸泉小法師の皆様には、生徒たちの質問に丁寧に答えていただいたり、体験の準備をして待っていてくださったりと大変お世話になりました。ありがとうございました。
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高等部2年6組の社会科の授業では、会津地域の歴史や、会津地域で発展してきた工芸品や飲食物を調べる活動を通して経済活動を知ることをねらいとして「仕事と生活~会津のものづくりの歴史と流通~」という単元で学習を進めています。
会津地域の絵ろうそくや会津木綿、赤べこ、漆器、こづゆ、馬刺しが全国的にも有名であることはこれまでにいろいろな授業で学習していましたが、調べ学習を進めていくうちに、清酒(日本酒)も会津の発展にはかかせないものであることが分かってきました。
そこで、11月26日(火)に福島県立博物館学芸員の大里正樹先生と西尾祥子先生にご協力いただき、企画展「ふくしまの酒造り-酒を醸し和を醸す-」をリモートで遠隔観覧しました。博物館のロボットを生徒たちが教室で操作し、博物館に展示されている約100年前に使われていた酒造りの道具や酒の自動販売機を見ました。なかには会津漆器の盃もあり、生徒たちは興味深そうに画面を見ていました。また、生徒から「お酒の名前はどのように決まる?」「お酒とワインの違いは?」などの質問をすると、博物館の先生方は酒の名前が付けられた歴史的な背景や酒蔵の様子、酒やワインに使用される材料や作り方の違いについてなど、一つ一つ丁寧に回答してくださいました。昔のお酒は神様に供えるための貴重なものだったこと、日本神話に登場する“ヤマタノオロチ”はお酒で倒されたことなど、歴史分野の学習も深めることができました。
生徒たちの感想(一部抜粋)です。
次回の授業では、ゲストティーチャーをお招きし、会津漆器について学習します。
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本事業は、会津若松市教育委員会主催の「あいづまちなかアートプロジェクト」との関連事業として行われました。TSUTAYA BOOKSTORE AIZU様(門田町黒岩大坪21)の実際のカフェコーナーの3つのテーブルを、生徒がこれで学んできた「会津型」の技法に加えて、会津伝統工芸の一つである「漆塗り」を組み合わせたカフェテーブルの制作に木工班の生徒が取り組みました。上越教育大学准教授 伊藤将和様をはじめとし、NPO法人はるなか副理事長・漆部会長、塗師 吉田 徹様、NPO法人はるなか理事・漆部会員、塗師 小松愛実様、NPO法人はるなか漆部会員、蒔絵師 照井克弘様、漆工よしだ、塗師 矢吹安里紗様、会津若松市教育委員会文化課 橋本 崚様、福島県立博物館 川延安直様、西尾祥子様、小林めぐみ様の多くの方々の御協力を賜りながら素晴らしいテーブルに仕上げることができました。寄贈式ではTSUTAYA BOOKSTORE AIZU様から、あたたかいお言葉をいただき、今後益々製品つくりへの活力となりました。実際に店頭にて使用していただいておりますので、是非時間の許す限り足をお運びいただき、素敵な時間を過ごしていただければと思います。なお、使用された際は木工班の生徒へ感想や励ましのお言葉などいただければ幸いです。
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高等部サービス班では、今年度も会津信用金庫様からお仕事をいただき、お客様にお配りするカレンダーを丸めて紙筒に入れる作業を行いました。不良品を出さないように丁寧に取り組むことを目標に取り組みました。
一人一人が委託された仕事に責任をもち、真剣かつ丁寧に取り組み、200枚のカレンダーを仕上げ、納品することができました。今後もこのような作業の機会を増やし、仕事に対する意識や技能の向上を目指します。
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高等部サービス班では、職業生活に必要な知識や技能の習得を目指し、喫茶接遇サービスなどの学習に取り組んでいます。
11月6日に地域交流センター『AiAi+Plus』にてカフェをオープンしました。今回は、市役所や保護者の方々が来てくださいました。2回目ということもあり、各々が自分の担当する仕事をしっかりと行い、シフトを交代する際にそれぞれの業務を丁寧に引き継ぐことができた一方、想定していなかった状況が発生して接客に難しさを感じた生徒、仲間と協力し合うことの難しさや、効率的に作業するにはどうしたらよいかかについて考えた生徒もいました。実践の場に慣れてきたからこそもう一度確認しなければならないこと、今後の活動で改善できそうなことを話し合い、『より質の高いサービスの実践』を目指して学習を進められたらと考えています。
次回のカフェは、12月18日(水)オープン予定です。学習予定の詳細は後日、ホームページに掲載いたします。サービス班の生徒8名、笑顔でお待ちしています。
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10月25日(金)高等部学部集会を行いました。内容は過日開催された、第23回福島県特別支援学校スポーツ大会における表彰でした。
大会では選手は皆、日頃の練習の成果を発揮することができました。その中で、入賞した団体と個人の選手へ猪俣校長先生より改めて表彰していただきました。
バスケットボール競技
フライングディスク競技
陸上競技
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10月5日(土)と12日(土)の2週にわたり第23回福島県特別支援学校スポーツ大会が開催されました。
本校からは、陸上競技、フライングディスク競技、バスケットボール競技の3競技に出場しました。
生徒一人一人、大会当日は緊張する様子も見られましたが、日頃の練習の成果を精一杯発揮することができていました。皆様の応援ありがとうございました。
バスケットボール競技
陸上競技
フライングディスク競技
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高等部サービス班では、職業生活に必要な知識や技能の習得を目指し、喫茶接遇サービスなどの学習に取り組んでいます。
今年度も昨年度の学習と経験を活かしながら、地域の方との交流活動を通して、主体性や社会参加への意識を高めることを目的とした校外学習を複数回予定しています。今年度は10月9日(水)に第1回を実施しました。学習の場として提供していただいた場所は、昨年度もお世話になった地域交流スペース『AiAi+Plus』です。初めて利用する生徒もいたため、今回は施設や設備の使い方を確認し、生徒同士で喫茶練習を行いました。昨年度利用した経験のある3年生の生徒たちが、初めて利用する1,2年生の生徒たちに対して業務機器(コーヒーメーカー)や施設の使い方を説明する姿は頼もしく感じられました。学校とは全く違う環境に緊張しながらも、施設や設備の安全で正しい使い方を覚え、次回利用させていただく際に取り組んでみたいこと、お客様を迎えるために準備することについて、話し合うことができました。
次回は、11月6日(水)にお客様をお迎えしてカフェをオープンする予定です。時間やメニュー等の詳細が決まり次第、学校のホームページにも学習予定を掲載しますのでお楽しみに。
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昨年度に続き、筑波大学准教授である平山素子先生を講師として迎えしダンスのワークショップを実施しました。生徒たちが安心しながら、心を開いて多様な音楽・リズムを感じるとともに、それに合わせて身体を動かす楽しみや自分の身体を通して表現する喜びを味わえるようにすることを目的として行われました。
生徒は皆、様々な音楽に合わせて楽しく踊る姿が印象的でした。特に早いリズムになると皆一同にテンポに合わせて手拍子やステップしながらダンスを楽しむことができていました。平山先生のワークショップは、あと2回実施されますのでより一層ダンスを楽しんでいきたいと思います。
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10月4日(金)に、第23回福島県特別支援学校スポーツ大会壮行会を兼ねた高等部集会を行いました。各部代表者が意気込みを述べました。出場者へのエール壮行では、集会委員会のメンバーがハチマキ白手袋、学ランを装い、選手へ気合いを込めたエールを送りました。エールを受け選手たちは大会に向け、改めて気合いが入ったようです。
大会は、5日(土)は伊達高等学校にてバスケットボール競技、12日(土)はとうほう・みんなのスタジアムにて陸上競技とフライングディスク競技が行われます、両日ともに自由に入場・応援ができるとのことですので、お時間の都合がつく方はぜひ会場での応援のほど、よろしくお願いいたします。
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本事業は、会津若松市で開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」との関連事業として行われました。「あいづまちなかアートプロジェクト」は、『なにつくる? どきどき漆 わくわくアート ほくほく会津』をテーマに10月4日(金)より会津若松市民文化センターを主に市内各地で開催されます。会津ならではの文化資源である「うるし」と、地域の魅力を生かした文化芸術「アート」をかけあわせた様々な取り組みを通して、多くの方々を巻き込みながら「豊かで楽しい地域づくり」を目指す取り組みがされています。
このたび、本校2学年の美術科と、職業科の木工班の生徒で、この博物館との連携事業「うるし」ワークショップに取り組みました。美術科では会津の文化資源である「うるし」について学ぶとともに会津の伝統うるし工芸に触れながら、豆皿の作成に取り組みました。また、職業科木工班も同様に「うるし」について学びを深め、会津伝統工芸の手法を教えていただきながら、天板3枚のカフェテーブル製作に取り組みました。どちらの作品も、本日10月4日(金)より会津若松市民文化センターにて展示されていますので、是非足を運んでいただければと思います。さらに、カフェテーブルについては、「あいづまちなかアートプロジェクト」期間終了次第、TSUTAYA BOOKSTORE AIZU様(門田町黒岩大坪21)の実際のカフェコーナーのテーブルとなりますことをご紹介いたします。
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本事業は、会津若松市で開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」との関連事業として行われました。講師に、上越教育大学准教授 伊藤将和様、NPO法人はるなか副理事長・漆部会長、塗師 吉田 徹様、NPO法人はるなか理事・漆部会員、塗師 小松愛実様、NPO法人はるなか漆部会員、蒔絵師 照井克弘様、漆工よしだ、塗師 矢吹安里紗様、会津若松市教育委員会文化課 橋本 崚様、福島県立博物館 川延安直様、西尾祥子様、小林めぐみ様をゲストティーチャーとしてお迎えし、「漆カフェテーブル制作」のワークショップを行いました。
本事業「カフェテーブル」ワークショップは、これまでの博物館連携事業において生徒が学んできた「会津型」の技法に加えて、会津伝統工芸の一つである「漆塗り」を組み合わせたカフェテーブルの制作に木工班の生徒が取り組みます。このカフェテーブルは、TSUTAYA BOOKSTORE AIZU様(門田町黒岩大坪21)の御協力をいただきながら、店舗内の3つのテーブルの天板に会津支援学校高等部木工班の生徒が「会津型&漆塗り」を9月4日、11日、18日の計3回のカリキュラムで施工する計画です。
第1回では、かつて喜多方から東北一円に売られていた「会津型」についての歴史や喜多方市の染型紙が「福島県指定重要有形民俗文化財」であることなど説明をいただきました。型彫りでは洗練された多様なデザインを各々が選び、デザインカッターで渋紙に刻んでいく工程を集中して行いました。天板は直径1m程あり3枚すべてにそれぞれの会津型の紋様を施すため、型抜きのかかる時間は長時間に及びました。指導者側が驚くほど全員が集中して取り組む姿が印象的でした。
第2回では、木地師の方に制作していただいたカフェテーブルに拭漆を施しました。本物の会津漆で皮膚がかぶれないように腕や頭髪を覆うなど対策しながら皿の木地に漆を塗りました。NPO法人はるなかの職人の方々の手本を見て、アドバイスをいただきながら塗り上げることができました。天板の面積が大きく時間がかかりましたが、最後まで丁寧に塗り漆と拭き漆の工程を無事に終えることができました。
第3回では、いよいよ仕上げの工程となりました。第2回の工程で塗り上げた天板が、しっかり乾燥された状態をみて、歓声が上がる場面がありました。本物の漆塗りの素晴らしさに生徒一人ひとりが感動していました。そこから会津型の紋様を加飾しました。大きな天板に色鮮やかな会津型の紋様が華やかに彩られて素晴らしい天板となりました。
このカフェテーブルは、10月4日(金)~10月14日(月)の期間、会津若松市文化センターで開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」にて一時的に展示される予定です。さらに、開催期間終了後については、TSUTAYA BOOKSTORE AIZU様にて実際に3つのテーブルが使用されることとなります。ぜひ、足を運んでいただき生徒たちが施工したテーブルに触れながら、伝統工芸漆の質感の素晴らしさを感じていただければと思います。
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会津若松市で開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」の一環として、高等部2学年の美術において、会津漆を使った豆皿づくりを行いました。夏休みをはさんで全3回の授業計画で、最後の授業が9月6日(金)に行われました。今回も講師に上越教育大学伊藤将和先生、NPO法人はるなか漆器部 吉田 徹様、小松愛実様、矢吹亜里紗様、福島県立博物館 小林めぐみ様、川延安直様、西尾祥子様、会津若松市教育委員会文化課 橋本 崚様にお越しいただきました。
1回目のワークショップで作った渋紙の「会津型」を、木製の豆皿に貼り付けていただき、職人さんの手本を見た後、生徒はみんな上手に色漆(今回も本物の会津漆)で装飾することができました。絵具とは違う粘り気や色のなじみ方ではありましたが、生徒たちは集中し、こだわりをもって取り組み、どれも素晴らしい仕上がりにすることができました。完成品は会津若松市文化センターに10月4日(金)~14日(月・祝)まで、文化センターで展示されます。是非、ご来場ください。
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9月5日(木)職業科の中で、自分たちがつくった製品の魅力を伝える手段・方法を学ぶことを目的とした「ブランディング」の学習に取り組みました。現在JR郡山駅構内、こおりやま観光案内所内と併設する「D&DEPARTMENTFUKUSHIMA by KORIYAMACITY」を立ち上げ、共同による「ものづくり」や「まちづくり」など、土地に根差したデザインを提案しているデザイナーの、ヘルベチカデザイン株式会社代表の佐藤哲也様をゲストティーチャーに迎え、ワークショップをしていただきました。会津の伝統工芸である「会津型」を施した、本校の作業製品をいかに地域の方をはじめ、多くの方に知っていただくためには、「どのような取り組みが必要か」についてなど御講話いただきました。ワークショップの中ではオリジナルの「ショップカード」作りに取り組み、生徒一人一人が個性あふれるカードを作り上げていました。自由な表現の中にもしっかり目的意識を持った装飾を施しているのが印象的でした。次回の第2回は10月3日(木)に「看板作り」を行う予定です。生徒たちが考える看板がどのように制作し、販売当日のブースが、どのように装飾されるか楽しみです。
今後の販売の機会は、本校の文化祭である「パワー祭り」と、会津若松市内JA会津よつば本店様に併設された「まんま~じゃ」内の一角をお借りした「会津支援学校校外販売会」の2回を計画しています。この2回の機会において、本校生が制作した「会津型」作業製品をはじめとした、ぬくもりある全作業製品の販売展示手段・方法をこのワークショップを通して学びながら、よりよい販売会になればと考えています。販売会の際は、皆様の多くの御来場をお待ちしております。
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