日誌

芸術鑑賞教室~日本の伝統芸能を知ろう①能楽~

 高等部では、高等学校文化連盟啓発事業より助成金をいただき、この秋に3回の芸術鑑賞教室を企画しています。

 第1回目は、9月30日(金)に3年生の音楽の時間に講師をお招きし、能楽について学びました。大鼓と小鼓の軽快な響きを感じながら「カケリ(屋島)」の演奏を鑑賞したあと、有名な「船弁慶」の一節をみんなで唱えて大ノリの雰囲気を体験したり、「高砂」のシテ謡の一節を講師の方と一緒に声を出したりするなど、通常とは異なる「能」の声の出し方を体験することができました。後半は、大鼓や小鼓の鳴らし方を教わって良い音が出るように工夫して鳴らしたり、展示された面(おもて)についての説明を聞いて細部まで観察したりしました。

 鼓で良い音を出すまでには数年かかる人もいるそうですが、今回、響きの良い音が出せた生徒が数名おり、講師の方も驚いていたことが印象的です。本物に触れ、実際に体験することで、また新たな学びを広げることができました。来週は「雅楽」を学ぶ予定です。