日誌

博物館との連携事業「高等部 美術」漆のワークショップ 実施

 会津若松市で開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」との関連事業として、会津漆を使った豆皿づくりを行いました。全3回のカリキュラム内容で、第1回7月5日(金)、第2回を7月12日(金)に美術の授業で実施されました。講師に上越教育大学伊藤先生、NPO法人はるなかの吉田様、福島県立博物館連携事業担当の川延様、小林様、会津若松市文化課の方々にご協力いただき実施されました。講話では、生活の中にある会津伝統工芸アートの魅力や漆文化や会津型(染め型紙)について、映像や実物資料を見ながらお話しいただきました。

 第1回では、かつて喜多方から東北一円に売られていた「会津型」についての歴史や喜多方市の染型紙が「福島県指定重要有形民俗文化財」であることなど説明をいただきました。型彫りでは洗練された多様なデザインを各々が選び、デザインカッターで渋紙に刻んでいく工程を集中して行いました。

 第2回では、本物の会津漆で皮膚がかぶれないように腕や頭髪を覆うなど対策しながら皿の木地に漆を塗りました。NPO法人はるなかの職人の方々の手本を見て、アドバイスをいただきながら塗り上げることができました。2回とも貴重で楽しい時間となりました。

 第3回の予定は、9月6日(金)としています。いよいよ漆が乾いた豆皿に会津型の模様を色漆で絵付けします。生徒たちは皆、とても貴重で価値のある漆皿の完成に向けて、3回目がとても楽しみだという意見を話していました。

 完成品は10月1日より会津若松市文化センターで開催される「あいづまちなかアートプロジェクト」にて一時的に展示される予定です。