福島県立会津支援学校
福島県立会津支援学校
高等部3年6組道徳の授業で、がんや白血病、不慮の事故になどにより、髪の毛を失った子どもたちに、髪の毛を寄付する活動「ヘアドネーション」について学習をしました。
学習のまとめとして、ヘアドネーションのために髪を伸ばしていた教員をモデルにして、実際に髪の毛を切る体験を行いました。他者の髪の毛を切ることが初めての生徒も多く、緊張して手が震えてしまう様子も見られましたが、無事に切り終えると、活動に貢献できた喜びで教室内があたたかな雰囲気に包まれました。
女子生徒の一人は、「私も、髪の毛を伸ばして、ヘアドネーションをしてみたい。」と、意欲を見せていました。
卒業する3年生に向けて、「卒業生を送る会」を行いました。今年度も感染症対策の観点から、リモートによる中継と動画視聴による実施となりました。
校長先生の話の後、1.2年生からの心のこもったメッセージ動画を視聴しました。3年生は後輩からの工夫をこらしたメッセージに一喜一憂するとともに、後輩からの感謝の気持ちや憧れなどの思いを改めて受け止めていました。
3年生は、3月7日に卒業式を迎えます。卒業しても、3年間の学校生活を忘れずに、それぞれの進路先で頑張って欲しいです。
喜多方市にある、株式会社オクヤピーナッツジャパンの社長である松崎さんと、従業員の遠藤さん(本校卒業生)に来校していただき、選別した落花生の納品を行いました。
高等部農芸班では、冬期間の活動として、落花生の殻むきと粒の形や大きさからA・Bの品質に選別する作業に取り組んでいます。この日は、実際の作業の様子を見ていただく機会を設けました。生徒たちは、社長さんや先輩の視線に緊張しながらも、嬉しそうに作業に取り組んでいました。
落花生の作業は、会津地区の15か所程度の事業所でも仕事として行われており、この作業経験は、産業現場等における実習や卒業後の進路にもつなげていくことができます。
納品の後、卒業生の遠藤さんから、仕事をする上で大切なことについての話を聞くことができました。「一番大切にしていることは、メモをとること。忙しいときには、指示を忘れてしまうかもしれない。そのために、メモを取って言われたことを振り返るようにしている。」と話してくれました。また、「お客様とかかわる時には笑顔で接客する。笑顔でかかわることで、お客様も笑顔にすることができる。」という貴重なアドバイスをいただきました。
農芸班では、落花生の栽培を通して、生産から消費までの流通システムについても学習しています。納品と引き換えに、販売会用の製品として焙煎された落花生を受け取りました。自分たちが栽培した落花生が、実際に製品となったことを知り、みんなとても良い笑顔を見せてくれました。
最後は、プレゼントしていただいた限定のクリアファイルを手にして、社長さんと遠藤先輩と一緒に、記念撮影をして閉会となりました。
類型ⅡBの保健体育では、保健分野「食事、運動、休養」について学習しました。
教室が密にならないように、2グループに分かれ、リモート中継をしながら同時進行で授業を進めました。
普段口にしている食品を五大栄養素の表に分類する活動では、説明があった栄養素の例を参考にしながら教師とやり取りをして、食品カードを正しい栄養素に分類することができました。そして、「食事栄養バランスガイド」を基にバランスの取れた食生活の大切さを学ぶことができました。
まとめの場面では、各栄養素の働きについて、「○×クイズ」で確認しました。指名された生徒は、学習内容を振り返りながら、質問に対して正しい答えを選ぶことができました。
今回の学習で学んだ、食事、運動、休養のバランスを大切に、健康な体つくりに取り組んでいきたいと思います。
2年5・6・7組の総合的な探究の時間では、「私たちの暮らしと地域」をテーマに、地域のごみの現状について学習しています。
2月9日は、会津若松市役所廃棄物対策課の福地様、黒澤様をお招きし、会津若松市のごみの現状についてお話をいただきました。会津若松市のごみの排出量が全国ワースト8位であることを知り、一人一人がごみを減らす取り組みが大切であると改めて感じることができました。
ごみの分別ゲームでは、4班に分かれた対抗戦を行い、正解を発表される度に一喜一憂し、盛り上がる生徒たちの楽しそうな様子が見られました。
今後も暮らしを良くする活動に取り組んでいきます。
2月8、9日の作業学習では、「働く人から学ぼう」というテーマで、サービスとは何かについて考える学習に取り組みました。
8日は、サービス班の先輩である卒業生熊谷梨乃さん、髙久悠介さんを講師にお招きし、仕事内容や働く上で大切にしていることなど、たくさんのお話をいただきました。昨年度まで一緒に学んでいた先輩たちが社会人として立派に働いている様子を知り、「先輩のように働けるようになりたい。」、「失敗を生かして成長できるようになりたい。」との感想が聞かれました。
9日は、羽田空港で働く人の動画を視聴し、自分の目指すサービスについて考え、「人に寄り添い、気遣いのできる行動をとりたい。」と決意を新たにする生徒もいました。
高等部サービス班は、今後もこのような機会を増やし、究極のサービスを目指して取り組んでいきます。
2年3・4・5組の総合的な探究の時間において、博物館の学芸員さん3名と会津磐梯山盆踊り保存会の方々4名をゲストティーチャーとしてお招きし、「会津の伝統文化」についての学習を行いました。
最初に、博物館の学芸員さんから会津磐梯山盆踊りの由来についてお話があり、その後、盆踊りで使用する楽器の紹介がありました。生徒たちは、近くで聞く太鼓の音や生の歌声を聴いて笑顔がこぼれたり、音色に合わせて体を動かしたりする様子が見られました。また、ゲストティーチャーの方々と一緒に、太鼓や鉦の鳴らし方を教えていただいたり、実際に触れたりしながら交流しました。
最後には、生徒たちが作ったオリジナルのお面や楽器を使って、みんなで会津磐梯山を踊り、楽しい時間を過ごすことができました。
あっという間の1時間でしたが、会津の伝統文化に触れることができ、貴重な体験をさせていただきました。このような学習の場を提供してくださった博物館のみなさん、会津磐梯山盆踊り保存会のみなさん、ありがとうございました。
2年5・6・7組の総合的な探究の時間では、「私たちの暮らしと地域」をテーマに、地域のごみの現状について学習しています。
2月2日は、前日の積雪により足元が悪い中でしたが、生徒たちの強い希望もあり、予定どおり学校周辺のごみ拾いを行いました。生徒たちは、約1年前のブンケンさんとの出会いをきっかけに環境問題への関心が高まっており、ごみを見付けると、「希望のカケラ!」と声を上げながら拾い上げることができました。これからも、暮らしを良くすることをみんなで考えていきたいです。
2月1日の作業学習(一日作業日)では、デリバリーサービスに取り組みました。
職員室や事務室、保健室の先生方、看護師の皆様に注文していただき、おおくまベリーティ―やホットコーヒーなどの飲み物をお届けすることができました。
緊張から接客用語を忘れてしまい、普段の話し方で接客してしまう場面もありましたが、どの生徒も一生懸命にお客様に向き合う姿が印象的でした。先生方からいただいた視線や表情、声の大きさなどの細やかなアドバイスを今後の学習活動へ生かしていきたいと思います。
高等部サービス班は、今後もこのような機会を増やし、喫茶接遇練習を通して仕事に対する意識や技能の向上を目指します。